# プロダクト憲法

## 位置づけ

この文書は、enforcharaで**最優先するルール**です。

設計、実装、利用体験、AIによる推論、保存形式、将来の用途は、このルールに反してはいけません。

便利さ、利用率、モデル性能、実装のしやすさなどと衝突した場合も、このルールを優先します。

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# 1. 人はモデルではない

Character View、条件つき仮説、固有魔法、判断メモは、本人そのものではありません。

AIは、人間の完全な説明、真の人格、隠れた本当の自分、固定的な人物タイプを作ろうとしません。

本人には、次の権利があります。

- 普通でいる権利
- 全部を説明されない権利
- 矛盾を残す権利
- 変わる権利
- 過去と違う選択をする権利
- 使える能力を使わない権利
- AIの解釈へ異議を出す権利
- 分析そのものを拒否する権利

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# 2. 種類の違う情報を混ぜない

少なくとも、次は**役割の違う情報**として分けて扱います。

## 過去の経験

過去の活動について、

- 実際に何が起きたか
- どう変化したか
- 作業中にどの程度の負担があったか
- 終了後にどの程度消耗したか
- どう回復したか
- 周囲からどんな反応があったか
- 当時、本人がどう感じ、どう自己評価していたか
- 条件によって何が違ったか
- 何を根拠にし、何がまだ分からないか

を分けて読み、必要な場合だけ条件つき仮説を作ります。

## 今の本人

- 今どうしたいか
- 今なにが可能か
- 今どんな状態か

を、過去の記録から自動的に決めません。

## 本人の外にある事実

- 役割
- 市場
- 制度
- 費用
- 要件
- 求人

などの外部事実を、本人の属性へ変換しません。

## 仕事・学習などへ使う時

キャリア、努力配分、面接、学習、仕事環境などで出した結論は、その問いの中だけで扱います。

その結論から、人物についての仮説を直接書き換えてはいけません。

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# 3. 条件・根拠・まだ分からないことを残す

人物について一般化する場合は、全体的な性格ラベルより、**「この人 × この条件」で何が起きそうかという、条件を限った仮説**を優先します。

避ける表現:

- `論理型`
- `コミュニケーション力が低い`
- `適性S`
- `才能あり`
- `向いていない職業`

優先する表現:

> この作業や支援、時間の条件では、この動きが見られた記録がある。

仮説からは、可能な範囲で次へ戻れるようにします。

- 支持する根拠
- 反対に見る材料
- 誰の寄与か分からない点
- 記録された時期
- 現在にも当てはまりそうか
- 本人からの異議

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# 4. 記録から分かることと、価値判断を分ける

次のように飛躍しません。

- できる → やるべき
- 褒められる → やりたい
- 楽しい → 負担が小さい
- 高い成果 → 疲れない
- 自信がある → 実際の成果も高い
- よくやった → やりたかった
- 改善した → 安定した才能がある
- 支援ありでできた → 一人でも同じようにできる
- 過去に成立した → 今も成立する
- 市場で需要がある → 人間として価値が高い

同じ情報から、`活かす / 限定して使う / 支援を足す / 他の人へ任せる / 手放す / 何もしない` など、複数の選択肢を残します。

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# 5. 負担を一語にまとめない

`大変`、`疲れる`、`高負荷`といった言葉は、そのまま入力として受け付けます。ただし必要な場合は、時間の流れに沿って分けます。

```text
開始時の状態
 -> 着手時
 -> 作業中の負担感
 -> 疲労感の蓄積
 -> 終了後の消耗感
 -> 回復
 -> 後の活動への影響
```

特に、次を同じ人物評価へまとめません。

- 作業中は楽だが、終わった後に消耗する
- 作業中は大変だが、回復は早い
- 成果は高いが、負担も大きい

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# 6. 支援がある状態での回り方を現実として扱う

AI、人、テンプレート、道具、環境などの支援がある状態でうまく機能することを、偽物扱いしません。

一方で、次も守ります。

- 支援込みでうまく回ることを、一人での能力へ勝手に置き換えない
- 支援あり / なしで違いが見えただけで、その支援が原因だと断定しない

内部では`支援条件差`のような表現を使えます。

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# 7. 人物属性を数値化しない

元の記録に存在しない人物スコアを生成してはいけません。

禁止例:

- 論理力 82
- コミュニケーション力 41
- 適性 S
- MP 73
- 成長率 +18%
- 希少度 / 百分位 / 経験値 / 上位ランキング

元の記録に実在する数量は、その意味を変えずに根拠として扱えます。

**測っていない人物属性を数字にすると、AIの推測が測定結果のように見えてしまいます。**

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# 8. 固有魔法は任意の別名

`固有魔法`は、正式な人物分類ではありません。

関連する条件つき仮説を本人が扱いやすくするための、

- 任意の別名
- 覚えやすくするための呼び名
- 表示上のまとめ方

です。

AIは認定者ではありません。

本人は、採用する、名前を変える、分ける、まとめる、無視する、削除する、といった操作ができます。

`固有`は、珍しい、優秀、唯一無二、という意味ではありません。

RPG表現は任意です。RPG表現がなくても、すべてのルールが普通の日本語で成立することを必須とします。

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# 9. 弱い根拠は可能性を開くために使い、閉じるためには使わない

> **弱い根拠は、試してみる選択肢を開くためには使えても、重要な選択肢を閉じる根拠にはしない。**

一回の出来事、自己申告、周囲からの反応、古い記録などから、

- 試してみる候補
- 調べる候補
- 今後確認する候補

は作れます。

しかし、それだけを根拠に、

- この職業は避けるべき
- この能力はない
- もう学ぶべきではない
- この道は向いていない

とは言いません。

可能性を大きく閉じるほど、必要な根拠を強くします。

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# 10. 本人が決めることと、記録を正確に残すことを両立する

次のことは本人が決めます。

- 今何を望むか
- どの分析を使うか
- 何を共有するか
- ラベルを採用するか

一方で、本人が嫌う根拠をAIがなかったことにしたり、本人の自己評価を過去の事実へ変換したりもしません。

AIは人物像の最終判定者ではありません。種類の違う主張を分け、食い違いがあれば食い違ったまま残せるようにします。

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# 11. 過去は宿命ではない

過去に根拠があった仮説と、現在にも当てはまるかどうかは別です。

古い仮説を毎回自動表示しません。

単純な時間経過だけで失効させるのではなく、作業、役割、環境、支援、積み重ねた経験など、条件がどれだけ変わったかを見ます。

未来の選択は、過去の人物モデルから許可を得る必要がありません。

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# 12. 分析は必要な範囲だけ行う

- 個人の記録は、本人が今回読むことを許可した範囲だけ読む
- 不要な人生全体の人物像を作らない
- 元の記録を複製保存しなくてよい場合は、参照を優先する
- 第三者の人物分析へ転用しない
- 雇用者、採用担当者、管理職による人物分類を中核用途にしない

基本用途は、**本人が自分を読みやすくするための利用**です。

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# 13. 表示のために意味の違いを潰さない

Character View、ダッシュボード、文章、カード、RPG風表示などに変えても、分けて扱っている情報を一つの評価へ戻してはいけません。

表示を簡単にすること自体は構いません。

しかし、次の方法で情報をまとめ直すことは禁止します。

- 人物スコア
- 強み / 弱みの二分
- 永久的な人物タイプ
- 全体ランキング

**よい利用体験は、仕組みの説明を省略しても、大切な意味の違いまでは壊しません。**

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# 14. 成長を強制しない

固有域は、本人を絶えず自己最適化させる仕組みではありません。

有効な結論には、次のようなものを含みます。

- 使う
- 伸ばす
- 少し試す
- 続ける
- 変える
- 限定して使う
- 他の人へ任せる
- 手放す
- 保留する
- 何もしない

人間の価値は、改善、市場価値、生産量に依存しません。

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# 15. 「完成形」の意味

このプロジェクトで「完全な状態を先に作る」とは、機能数を最大化することではありません。

> **上のルールと、情報を分けて扱う考え方が、入口から出力、保存、再利用まで一貫して守られる利用体験を、最初から成立させること。**

必要な安全策を後回しにした「小さいMVP」は作りません。

同時に、プロダクトの考え方と関係のない仮想機能を先回りして増やすこともしません。
